【若手技能士が理解する鉄筋施工】ガス圧接継手 Reinforced Gas Pressure Joint

ガス圧接継手のポイントは、500mm位置をずらす事と縮み代(1D)を考慮して施工することです。

具体的にどのように施工するのか、実際の写真をみてイメージしてみましょう。

ガス圧接継手とは?

まずはガス圧接について見ていきましょう。

複数の長尺の材料を結合させるために必要

鉄筋ガス圧接(てっきんガスあっせつ)は、建築工事や土木工事において、鉄筋を接合する方法の一つです。

柱や梁の鉄筋に長尺の鉄筋を組み合わせる場合、ガス圧接が選択されることが多いです。

梁の場合の施工手順を例に取ると、上主筋→スターラップ→下主筋→圧接→結束の順番で施工します。

梁の鉄筋の基本 配筋、拾い方、圧接の位置まで解説

施工上のポイント

ガス圧接継手を伴う配筋作業には多くの現場経験が必要です。

施工上のポイントを見ていきましょう。

隣り合うガス圧接継手は同じ位置にはせず、500mm位置をずらす

ガス圧接継手は鉄筋の接合部における強度を確保するための方法です。

隣り合う継手を一般的には500mmずらすことで、鉄筋の力の伝達や応力分散を適切に行うことができます。

ガス圧接すると1D(鉄筋径分)縮んでしまう

ガス圧接箇所の配筋の注意点は、ガス圧接すると鉄筋径分縮んでしまうことです。

そのため、圧接後の寸法が設計図と一致するように、圧接箇所ごとに鉄筋径程度の縮み代を見込んで加工、配筋することになります。

鉄筋の収縮を適切に管理しないと、接合部が設計上の位置からズレてしまったり、応力集中が発生して強度に問題が生じる可能性があります。

ガス圧接および配筋の施工には専門知識と現場経験が求められることになります。

縮み代を考慮して1D分重ねて結束線で結束しておく

ガス圧接すると1D(鉄筋径分)縮んでしまうため、そのまま配筋すると基礎エースや配筋ウマが斜めに動かされてしまいます。

その結果、基礎エースや配筋ウマが斜めになってしまい梁の天端高さが低くなってしまったり、最悪の場合、梁全体が横に倒れてしまったりします。

このような事態を防ぐために、ガス圧接継手部分は、部材同士を1D分余分に重ねて結束線で結束し、ガス圧接業者にガス圧接してもらいます。

このような複数部材の調整は、若手技能士だけで判断せずに、熟練技能士と相談のうえ慎重に施工しましょう。

まとめ

この記事ではガス圧接継手について、施工上のポイントを解説しました。

上記の前提知識を踏まえながら、少しずつ現場経験を増やしていきましょう。