Python開発をシンプルに!Ryeで環境構築を一発解決

Pythonの開発環境を構築する際、pythonのバージョン管理、仮想環境の構築、pythonのバージョンに合ったライブラリをpipインストール、と設定が煩雑になりがちです。

Ryeを使えばこれらの3つの設定が一発でできるようになります。(これは便利!)

この記事では、初心者に優しい「Rye」を使った開発環境の構築について解説します。

Ryeについて

Pythonの開発環境を構築する過程は、特に初心者にとっては複雑で時間がかかるものです。

Pythonのバージョン管理から仮想環境の構築、適切なライブラリの選定とインストールまで、多くのステップが必要とされます。

このような煩雑なプロセスは、学習の障壁となり得ます。

ここで、「Rye」の出番です。

Ryeは、これらの一連のプロセスを簡潔に一括処理できる、初心者に優しいツールとして登場しました。

詳しく見ていきましょう!

初心者がつまずくのは環境の準備

例えば、「ワードクラウド python」と検索して、Pythonを使ったワードクラウドの作成方法について調べます。

多くの記事では、ライブラリのインストールが手順の最初に記載されています。

しかし、これらのライブラリをインストールする前に、まずPythonのインストール、Pythonのバージョンの確認、適切なバージョンのPythonに対応した仮想環境(venv)の構築、そしてその環境で使用するライブラリの選定とインストールが必要です。

一般的な記事では、このような準備作業が省略されていることが多く、これが初心者を混乱させる原因になっています。

ポイント

〇一般的なPython開発環境の手順
1.Pythonのインストール
2.Pythonのバージョン確認(pyenvでバージョンを管理)
3.Pythonのバージョンに応じた仮想環境(venv)の構築
4.仮想環境をactivate
5.Pythonのバージョンに合ったライブラリの選定
6.pipでライブラリをインストール

「Rye」というツールを使用すると、Pythonの仮想環境の構築、Pythonのバージョンに適したライブラリの選定とインストールを自動で行うことができます。

ポイント

〇Ryeを使ったPython開発環境の手順
1.RyeでPythonのバージョンを指定してPythonをインストール
2.Rye add コマンドでライブラリをインストール
3.Rye runで実行

インストール方法(Linuxの場合)

さあ、Ryeをインストールしてみましょう!

「uv(fast,recommended)」の方法を指定してインストールを続けます。

.profile

.profileはUnixやUnix系オペレーティングシステム上で使用される、ユーザー固有のシェル起動スクリプトの一つです。

このファイルは、ログインシェルが開始される際に実行されます。

この質問に対しては、「yes」にすると.profileの一番最後にホームディレクトリ内の.rye/envファイルを読み込んで実行するコードが追加されます。

シェルで「rye」コマンドを打ち、次の表示が出てくればインストール完了です。

Ryeを使ってみよう

では、実際にRyeを使ってみましょう!

Rye initコマンド

Rye initコマンドで新しいプロジェクトを含む新しいフォルダーを作成します。

Rye addコマンド

Rye addコマンドで必要なライブラリをプロジェクトに追加します。

Rye syncコマンド

Rye syncコマンドで同期します。

Rye runコマンド

Rye runコマンドでPython環境内でファイルを実行します。

Ryeを使ってワードクラウドを動かしてみよう

例として、ワードクラウドをRyeで動かしてみました。

ワードクラウドで文章を視覚化

ポイント

※注意※
あくまで個人利用が推奨されているようです。

まとめ

Ryeが提供するコマンドは、開発環境の構築からライブラリの管理、アプリケーションの実行に至るまで、Python開発のあらゆる面で非常に便利です。

このシンプルさと効率性は、初心者だけでなく、経験豊富な開発者にとっても魅力的なはずです。

Python開発を始める際には、是非Ryeの使用を検討してみてください。