【中小企業向け】ゼロから始めるPower Query(パワークエリ)データ処理の魔法を使いこなす【具体例】

近年、AI開発需要が急速に増加しており、ビジネス分析や意思決定においてデータを活用することがますます重要になっています。

パワークエリは、Microsoft ExcelおよびPower BIをはじめとするデータ分析ツールで利用できる強力なデータ処理ツールで、データを簡単に前処理することができます。

この記事では、既存のExcelでの表データとパワークエリを利用した場合の例を比較し、具体的にパワークエリで何ができるのか見ていきます。

パワークエリとは何か?

パワークエリは、データのクリーンアップ、変換、結合などのタスクを自動化するためのETL(Extract, Transform, Load)ツールの一つです。

パワークエリの主な特徴を見ていきましょう。

Extract(抽出)

パワークエリは、CSVファイル、Excelファイル、外部のデータベース、Web APIからデータを抽出できます。

これにより、異なるデータソースからの情報を統合できます。

また、パワークエリでは、データを一度だけ取得するだけでなく、定期的な更新やリアルタイムデータ取得を設定することもできます。

これは、常に最新の情報を維持するために非常に役立ちます。

Transform(変換)

Transformについては、主にデータの変換と加工です。

データのクリーニングは、不正確なデータや欠損値を処理するプロセスです。例えば、重複した行を削除する、不正確な値を修正するなどが含まれます。

データの一部だけを抽出したり、特定の条件を満たす行を選択したりすることができます。

これは、データセットを特定の要件に合わせて絞り込むために使われます。

データの集計は、数値データをグループ化し、統計情報を生成するプロセスです。

平均、合計、カウント、最大値、最小値などの統計計算が含まれます。

Load(ロード)

Loadは、変換されたデータを最終的に読み込む重要なステップです。

パワークエリは、変換されたデータをさまざまなフォーマットで出力できます。

例えば、Excelファイル、Power BIデータモデル、データベースへの書き込みなどがあります。

ロードプロセスは、必要に応じて定期的にスケジュールできます。

これにより、データの自動更新を実現し、リアルタイムの情報を提供できます。

AI開発の前段階としてパワークエリを活用しよう

AI開発の前段階としてパワークエリを活用することは、効果的なアプローチです。

パワークエリを用いることで、データのクレンジングや前処理、異なるデータソースからの統合が容易になり、データの可視化や洞察の抽出も支援してくれます。

これにより、AI開発プロジェクトにおいて、データの品質向上や迅速なデータ分析が可能となり、結果としてより高い品質のモデルを構築するための基盤が整えられます。

AI開発を検討している中小企業の方は、AI開発より先にまずパワークエリを活用してみると良いでしょう。

パワークエリの特徴

パワークエリの特徴について見ていきましょう。

見やすい!視覚的なデータ変換

パワークエリは、視覚的なUIを提供し、コーディングスキルがなくてもデータ変換が可能です。

ユーザーはデータの変換手順をドラッグ&ドロップやクリックで設定できます。

これにより、技術的な知識が限られているユーザーでもデータの加工や変換を行うことができます。

参考として「Other Level’s」をご紹介します。

彼らはデザイナーの集団なので、見た目のデザインに非常に凝ったものを作成しています。

ここまでデザインに凝る必要はありませんが、見た目はすっきりしていて見やすいですね。

データの前処理が容易

データの品質向上が容易です。

パワークエリを活用することで、データの前処理が非常に容易に行うことができます。

欠損値の処理、重複データの削除、カラムの型変換などのデータの前処理タスクを直感的かつ迅速に実施できます。

また、複数のデータソースからデータを取り込んで統合する際にも、シンプルな手法でデータの整合性を確保できます。

この容易な前処理能力は、データ分析や機械学習モデルのトレーニングにおいて不可欠です。

前処理を行い、データの品質を向上させことでより信頼性の高い結果を得ることができます。

パワークエリの具体的適用事例

具体的にパワークエリの適用事例をみていきましょう。

今回は、建設業の工事台帳Excelをパワークエリにしてみました。

既存の一般的な工事台帳Excel

一般的な工事台帳のExcelファイルは、文字と数字が無秩序に羅列されているため、理解が難しいことがあります。

皆さんの企業の中にたまっているExcelデータも、このような見にくいExcelばかりではないでしょうか?

工事台帳をパワークエリで作るとどうなるか?

パワークエリを活用することで、データが視覚的に整然と表示され、情報を迅速に把握できるようになります。

パワークエリを利用すると、データの整理・フィルタリングが簡単に行え、必要な情報を素早く見つけることができます。

これにより、工事の進捗や予算管理など、重要な情報を見逃すことなく効率的に作業できます。

工事プロジェクトの管理や監督を行う際に、パワークエリは強力なツールとなり、作業の効率性が上がるのは間違いないでしょう。

まとめ

パワークエリをマスターすることで、データ処理の効率性を向上させ、ビジネス分析の価値を最大化できるでしょう。

人材不足が深刻な中小企業では、AIの利活用が必須になってきていますが、AI開発の前段階としてパワークエリの利活用がオススメです。

今後のデータプロジェクトでパワークエリを活用してみてください。