横浜国立大学理工学部建築都市環境系学科卒
一級鉄筋技能士
この記事では、Windows Subsystem for Linux（WSL）を使用してUSBカメラを接続する際に直面する問題と、その原因について詳しく説明します。
目次
WSLの特徴
僕自身は今まではWindowsしか使っていませんでしたが、最近になってLinuxを使い始めました。
にLinuxは、ウェブアプリケーションを作成する際とても便利なOSです。
しかしながら、Linuxにも不向きな事があることを認識しておかないと、エラーの沼にハマってしまいます。
この類のエラーは根本的な知識不足が原因なので、chatGPTでも解決できず、初心者には難解なものです。
WSLはサーバーアプリケーションの利用を想定したもの
WSLはサーバーアプリケーションの利用を想定したものです。
これは、開発者がLinux環境を必要とするサーバーサイドのアプリケーション開発やテストに便利なツールを提供することを目的としています。
その為、GUIアプリケーションをwindowsで動作させるときは、WSLを使用しないのが無難です。
WSLはGUIアプリケーションのサポートに制限があるため、Windowsネイティブの環境で動作させることが推奨されています。
WSLで物体検知システム等を起動しようとするとエラーが発生する
物体検知AIで良く出てくるのは次のようなcv2メソッドを使ってカメラを起動するコードです。
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import cv2 capture = cv2.VideoCapture(0) |
pycharmなどのwindowsのIDEを利用すれば問題ないのですが、Linux環境でカメラを起動しようとすると次のようなエラーが出ます。
エラー内容は、「Webカメラがシステムに正常に認識されていない」という趣旨のものです。
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[ WARN:0@0.007] global cap_v4l.cpp:982 open VIDEOIO(V4L2:/dev/video0): can't open camera by index [ERROR:0@0.007] global obsensor_uvc_stream_channel.cpp:156 getStreamChannelGroup Camera index out of range #chatGPTの回答 エラーメッセージを見ると、カメラが正しく開かれていない、またはカメラデバイスが見つからないことを示しています。これらのエラーは、多くの場合、以下の原因で発生します： 1.カメラデバイスが正しく接続されていない、または全く接続されていない。 2.カメラデバイスが使用中であり、他のプロセスによって既に占有されている。 3.カメラデバイスへのアクセス権がない。 4.指定されたカメラインデックスが存在しない（例えば、使用可能なカメラが一つもない場合にインデックス0を使用しようとするなど）。 |
WSLでUSBカメラ接続がうまくいかない原因
WSLでUSBデバイス、特にUSBカメラを接続するにはいくつかのステップとツールのインストールが必要です。
しかし、このプロセスは複雑であり、特に初心者にとっては難しいかもしれません。
WSLはUSBデバイスの直接管理やアクセスには最適化されていない
chatGPTなどに聞いて、上記の解決方法を検索しても、この問題を解決することはとても難しいです。
WSLはwindowsのネイティブではないシステムです。
このようなシステムを使用する際は、ハードウェア上の問題が多発します。
WSLは、USBデバイスに直接アクセスすることはできず、アクセスするには間接的にアクセスするツールをインストールする必要があります。
WSLでUSBデバイスを接続するのはかなり複雑なので、初学者は止めるべき
マイクロソフトの公式ドキュメントでは、USBデバイスをWSLに接続する方法について説明されています。
しかしながら、カメラが認識できたとしても、GUIアプリケーションを適切に表示するためには追加の設定が必要になる場合があります。
WSLですべてを実装しようとするとかなり大変な作業になります。
まとめ
WSLは多くの開発者にとって便利なツールですが、すべての使用シナリオに適しているわけではありません。
特にUSBカメラのようなデバイスを使用したい場合や、GUIアプリケーションの開発を行いたい場合は、WSLを使用するよりも他の環境を選択した方が無難です。
もしWSLでこれらのタスクを行いたい場合は、適切なツールのインストールや設定変更を行う必要がありますが、それには相応の技術的な理解と手間が必要です。