【Wi-Fi活用術】無線LAN接続で業務効率化とコスト削減を実現する方法

横浜国立大学理工学部建築都市環境系学科卒
一級鉄筋技能士

「Wi-Fi(無線LAN)ってインターネットが使えるだけじゃないの？」

そう思っている方も少なくないはずです。

Wi-Fiが飛んでいる環境であれば、パソコンとエッジ端末を使用してあらゆる業務を効率化できる可能性があります。

この記事では、いまさら聞けない無線LAN接続について詳しく解説します。

無線LAN接続とは？

無線LAN（Wireless Local Area Network）は、物理的な接続なしでデバイス間の通信を可能にする技術です。

一般的に「Wi-Fi」と呼ばれるものがそうです。

この無線LANは、ただ単にインターネットを繋げる役割だけ持っているわけではありません。

中小企業にとって、無線LANを最大限活用する事は、柔軟な職場環境を実現し、人材不足の問題に対処する上で重要な役割を果たします。

詳しく見ていきましょう。

無線LANを活用すれば、パソコンとエッジ端末を繋げる事ができます。

これにより、従業員はオフィス内外を問わず効率的に業務を遂行することが可能になります。

例えば、工場の現場の方が時間的にできない作業(確認作業)をオフィス内の方が代わりに確認する、等の役割分担ができるようになります。

無線LANを介してエッジ端末とパソコンを接続した場合、Pythonなどのプログラミング言語を用いて自動化スクリプトやアプリケーションを実装することが可能です。

これにより、データ収集、処理、解析などの単純作業を効率化することができ、既存の方々の生産性を高めることができます。

例えば、人物を検出するために訓練されたモデル（YOLOv5など）を組み込むことで、夜間に不審者が会社に侵入した際にLINEへのアラート通知を実現することが可能です。

SECOMに高額な費用を支払い、カメラをリースする代わりに、簡単なプログラムで同等の機能を実装することができれば、コストを削減することにつながります。

ポイント

単純作業であれば、AIに代替可能

例：人検知防犯システム
SECOM：カメラ50万、年間管理費6万円
簡易システム：カメラ1万円、年間管理費0円
約55万円の差！！

エッジデバイスとパソコンを無線LANで接続するには、対象エリア全体がWi-Fiでカバーされている必要があります。

この基本的な設定を行うことで、中小企業も単純作業をAIによって自動化することが可能になります。

無線LANの範囲が限られている場合、ルーターのアップグレードや設定変更を行うことで、信号の範囲や品質を向上させることが可能です。

高性能なルーターは、より広範囲をカバーし、より多くのデバイスに安定した接続を提供できます。

さらに、無線LANの範囲を拡大するために中継機を設置することも一つの方法です。

中継機は、ルーターからの信号を受け取り、それを増幅して遠くまで伝えることで、無線LANのカバーエリアを拡大します。

無線LANは、現代の中小企業において不可欠な技術です。

エッジ端末との無線接続により、データの転送、共有、遠隔操作が可能となり、業務の効率化を促進します。

信号範囲が限られている場合、ルーターや中継機のアップグレードにより改善が見込めます。

これにより、無線LANの利便性と柔軟性は、中小企業の成長をサポートする重要な要素となります。